ツアーバスから国連軍のバスに乗り換えて、注意事項を聞かされ、パスポートや服装などのチェックを受け、「万が一のことがあっても責任は問いません」という誓約書を書かされ、いよいよ板門店に向かう。板門店に持ち込める荷物は貴重品とカメラのみだ。
車椅子は国連軍のバスには持ち込まずツアーバスに置いてきた。
いよいよ着いた。JSA。キャンプボニファス。
昨日は7年ぶりに真ん中の会議場で会談が行われたそうだ。
正面奥の白い建物は北朝鮮の建物。
この旗は国境のライン上に立っていて、写真右が北朝鮮、左が韓国。
軍人さんサングラスかけているとはいえ、幼さが感じられる。
まだ20代前半だろうか。
もしも何かあった場合、この子たちが撃ち合いしなければならないなんて。
そしてこの石段が国境ラインである。
手前の石詰めが韓国領土で、向こうコンクリートが北朝鮮。
排水溝は繋がっているではないか!
やはり、悲劇ではあるけど滑稽に思えてならない。
国境に立ったところで、ツイッターで「なう」と呟こうとgoogle mapで現在地をスクショしたのだが、さすがにWi-Fiの電波はJSAでは使えなかった。
前にも述べたように、普段車椅子を使っているのに、板門店では夫に捕まり歩いていた。結構必死だったのであまり写を撮ることが出来なかったのだが、生きているうちに来ることが出来てよかった。
それより、わたしが死ぬまでには恐らく南北は統一されるだろう。いずれなくなる場所。その前にこの目で見ることが出来てよかった。
いつしか此処も、今とは別の形で、かつて国境があった場所として観光地となるだろう。そのときは国境ラインである石段を跨いだり、乗ったり踏んだりしている観光客たちに、かつては南北の軍人がこの国境ラインで睨み合っていたんだとガイドさんが説明するのだろう。
こんなもののために両国とも時間もお金も人員も膨大に費やしている。
こんなことをしなくても良い世の中に早くなって欲しい。と願わずにはいられない。
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