2014年10月16日木曜日

ツアー参加までのあれこれ

実はわたし、10数年前に脊髄を損傷してしまい、車椅子での生活を余儀なくされている。まったく歩けないわけではないのだが、30m以上歩くともう次の一歩がでない。しかも杖や人の手などの支えがないと歩けない。

さてこの板門店ツアー、禁止事項をよく見てみると、「車椅子・杖」と書かれている。


とある韓国の旅行会社に連絡をして、ありのままのわたしの状態を説明し、板門店内は車椅子を使わないようにするのでなんとか参加出来ないかどうか問い合わせてみた。

返ってきた答えは「誠に申し訳ありませんが...」だった。


身体が不自由であることが理由でやりたいことが出来ない、ということは日常茶飯事だが、今回ばかりはさすがに落ち込んだ。

見兼ねた夫が、「北朝鮮側から行けばええやん!」(意外なことに北朝鮮側からの板門店ツアーには何も制約がない。韓国側は車椅子、杖禁止、カメラのレンズの規制、身なりまで制約がある)と言うが、なんとなく断られたこと自体にショックを受けたのだった。楽しみにしていただけに。

すると今度は、「俺が別のツアー会社探して問い合わせる!」と言って夫が交渉してくれた。

…ほぼ同じようなことを相手に伝えるとしても、説明の仕方でこんなにも変わるとは!(若干強引)

なんなく参加申し込みすることが出来た。勿論、板門店内では車椅子使用禁止、そして「現地で断られるかもしれませんがご了承ください」ということが条件だ。

そういうわけで当日、ツアー会社に集合した時点で断られる可能性もあったし、板門店で韓国軍に断られる可能性もあり、気が気でなかったのだ。

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