我々が韓国に来る数日前、韓国の民間団体が北朝鮮へ向けてメッセージ入りの風船を飛ばし、北朝鮮が激怒して飛んできた風船に向けて銃弾を撃った模様。
韓国に来てテレビを付ければ、朝から晩まで南北関係の話で持ちきりだ。例の風船の件から「金正恩が杖をついて歩いています!」とワイドショーレベルのものまで。いずれにせよ日本で報道されている比ではない。戦争はまだ終わってないのだ。
そして我々が板門店ツアーに行く前日、あの板門店で会議が行われた。
レジデンスでTVを見ながら「あれ?ここ、明日行くとこじゃない?」と興奮してしまった。
今、南北は休戦状態である。板門店で南北間の会議が行われることは割とよくあることかと思いきや、3年ぶりと知って驚いた。当然この日のツアーは中止だ。
明日のツアーは大丈夫なのだろうか?
わたしたちのツアー参加に向けて盛り上げてくれるではないか!
一層胸が高まる。
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北朝鮮、韓国に銃撃 保守系団体のビラに反発か
- 2014/10/10 20:20
【ソウル=加藤宏一】韓国軍合同参謀本部によると、10日午後、北朝鮮軍が撃った銃弾が軍事境界線に近い韓国側に着弾した。韓国では同日、保守系団体などが北朝鮮に向けて現体制を非難するビラを風船に乗せて飛ばしており、北朝鮮がこれに反発し撃ち落とそうとしたとみられる。韓国軍は北朝鮮に応射した。北朝鮮の銃弾が韓国の陸地に着弾するのは、2010年の延坪島(ヨンピョンド)事件以来となる。同日午後4時前に北朝鮮地域から十数発の銃声が聞こえ、4時50分ごろに数発の銃弾が韓国北部の京畿道漣川(ヨンチョン)地域に着弾したことが観測された。韓国軍はこれに対して午後5時半から警告放送を行い、機関銃で40発余りを応射。北朝鮮はその後、これに応射し、韓国軍もさらに対応射撃を加えた。韓国軍には北朝鮮の銃撃に対し、3倍撃ち返すとの内規がある。
周辺の住民は避難しており、韓国側に確認された被害はない。韓国では同日午前と午後、京畿道坡州(パジュ)と漣川から、別々の団体がそれぞれ金正恩(キム・ジョンウン)第1書記の体制を非難するビラを散布している。同日は北朝鮮の朝鮮労働党創建記念日だ。
団体は9月にも北朝鮮に対してビラを散布している。10日午前のビラ散布もあらかじめ計画を発表していた。朝鮮中央通信によると、北朝鮮の祖国平和統一委員会は9日、「南朝鮮(韓国)当局がビラ散布を認めたり、黙認したりするなら、北南関係は再び収拾できない破局に向かう」と警告していた。 韓国の柳吉在(リュ・ギルジェ)統一相は8日、ビラ散布を「法的に規制する根拠はないが、(団体に対し)慎重な対処の必要があると言っている」と話していた。
北朝鮮は4日に閉幕した仁川アジア大会に合わせ、黄炳瑞(ファン・ビョンソ)朝鮮人民軍総政治局長、崔竜海(チェ・リョンヘ)党書記、金養建(キム・ヤンゴン)党書記ら正恩氏の側近3人が電撃訪韓していた。この際に10月末から11月初旬にかけて、今年2月以来となる南北高官級協議の開催で合意するなど、関係改善の兆しがみえていたが、今回の銃撃で影響が出る可能性もある。
(日本経済新聞)
南北将官級協議:板門店 非難風船ビラなどで平行線
【ソウル大貫智子】韓国と北朝鮮は15日、軍事境界線上の板門店(パンムンジョム)で将官級協議を行った。南北将官級協議は2007年12月以来、約7年ぶり。北朝鮮側は韓国の民間団体による対北朝鮮非難の風船ビラの散布中止などを求めたのに対し、韓国側は黄海上で韓国が南北境界線としている北方限界線(NLL)を守るよう主張し、会議は平行線に終わった。また、韓国政府は30日に板門店で第2回南北高官級協議を行うよう提案した。
韓国国防省によると、協議には韓国側は柳済昇(リュ・ジェスン)国防省国防政策室長らが、北朝鮮側は金英哲(キム・ヨンチョル)朝鮮人民軍偵察総局長らが出席。北朝鮮側はビラ問題のほか、韓国メディアによる北朝鮮への誹謗(ひぼう)中傷の中止などを要求。韓国側は北朝鮮の警備艇が7日、NLLの南側に侵入し銃撃戦となったことなどからNLLの順守を求めた。また、ビラの散布やメディア報道は民主主義国家として統制できないとの立場を伝えた。
同省報道官は協議の雰囲気について「お互いに南北関係を改善しなければならないとの意思があり、大変真摯(しんし)に行われた」と評価した。
北朝鮮は今月に入り、韓国に硬軟両様の攻勢をかけている。4日に事実上のナンバー2である黄炳瑞(ファン・ビョンソ)朝鮮人民軍総政治局長らが訪韓し、南北高官級協議の再開で合意する一方で、板門店で風船ビラを射撃する示威行為を行い、緊張感を高めていた。
(毎日新聞)
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