この雰囲気、たまらない。
この路地、たまらない。
どの写真にも写りこんでいる高層マンションの脅威。
その高層マンション。
たまらない…
「ドレス・洋服 高級修理する」
…イイ
このカオスっぷりがたまらない…
ゾクゾクと鳥肌が立つ。
わたしは普段からカメラを持って散歩をして、引き寄せられる場所、思わずカメラを向ける場所、そしてアドレナリンが分泌され、一種のエクスタシーを感じられる場所、と同時に心安らぎ落ち着く場所というのがまさにこのようなところ。
カオスでディープな街が大好きなのである。ただボロいだけではダメだ。様々なものが混ざり合い、生まれ、死に、そしてそれらが酵母となり、長い年月をかけ熟成された街に魅力を感じる。再開発はわたしの敵である。
こんなに魅力的な街並み、長い歳月をかけて作り上げたカオスな雰囲気や建築物を「老朽化」というたった一言で片づけ、だれもがそれを望んでいるだろうと決めつけ、それらをかんたんにぶち壊し、なんの面白みもない、新しいだけが取り柄の高層建物を量産する。
以下、ミアリテキサスの周辺街によく似た大阪の街の写真を少し紹介したい。
西成の日雇い労働者の街・あいりん地区の聖地である三角公園の中より撮影。
真ん中にそびえ立つ高層ビルは、あべのハルカスだ。
そのすぐそばには「飛田新地」。赤線である。
飛田新地は清涼里588(オーパルパル)に似ている。暗くなると街並みがピンクに輝くところなども。
飛田新地は料亭で、オーパルパルは床屋といった感じだろう。
近くにできた高層マンションからこの飛田新地が見下ろせるらしく、教育上よくないだとかなんだとかの苦情が寄せられているらしい。
ミアリテキサス周辺の構図と似ているように思える。貧困街に赤線、そこに再開発の波。
左側の公団のような建物は、ちょっと特殊で、市営住宅ではないが市が運営する一時宿泊施設。…という名で数十年運営されていた住宅。大阪市浪速区にある「馬淵生活館」
老朽化が進んだという理由で数年前に全住民を追いだし、現在廃墟となっている。
中央に見えるのは、なんばの高級高層マンションである。
有名な建築物と新しいものだけが価値あるものという考えは、間違っているとボロ街好きのわたしは思う。まあ、これもはボロ街好きの戯言なんだけど。
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