ベールに包まれた北朝鮮、そんなものはないと存在を否定し続けていた強制収容所の存在が露わになったのだ。
わたしもこの映画を観てとてもショックを受け、同時に強い関心を持つようになった。
大韓航空機を爆破した金賢姫の手記をはじめ、長年数々の脱北者にインタビューを重ねたルポ、友達・家族が北朝鮮へ渡ってしまった人の手記、元朝鮮総連幹部の人の暴露本、日本共産党との関係、金正恩の兄のインタビュー本、北朝鮮に亡命し日本人妻を持った人の手記、脱北した北で有名だった詩人の詩集…様々な方向からの北朝鮮を読んだ。
そして、映画もたくさん観た。
プンサンケ、かぞくの国、クロッシング、JSA、DMZ、シミルド、チスル、サスペクト、レッドファミリー、ブラザーフッド、高地戦、コールドコースト、ベルリンファイル、シネマパラダイスピョンヤン、ディアピョンヤン!キムジョンギリア…
映画は本と違い、南北関係を描いているものが多い。しかも事実に基づいているものが多く、その衝撃的内容に驚かされる。
それらの映画を観て汲み取れる言葉は一言「滑稽」である。
どの映画を観ても感じ取れる感情だ。勿論、悲劇的であることには違いないけれど、それ以上に滑稽なのだ。
きっと表現者は、国民に、世界中の人にそれを伝えたいのだろう。
同じ民族同士何やってるんだ?わたしらがやってることはこんなにも滑稽なんだ。目を覚ませ。
今回の旅行で渡韓は8回目だが、今まで一度たりとも分断の地に行ったこともなければ興味もなかった。
しかし今回の旅行ではどうしてもその悲劇的で滑稽な地をこの目で見てみたかったのである。
そういうわけで、「板門店ツアー」を申し込んだ。
*上記にあげた映画の中で、特に滑稽(もう本当に馬鹿げてる!)だと思ったのが、キムギドク監督の「コールドコースト」
どれだけ戦争、この休戦状態がくだらなく、そして悲劇であるのか?とても考えさせられる「JSA」
板門店が舞台の映画。
これが事実なのかと衝撃を受けたのは「シミルド」と「かぞくの国」後者は日朝関係。
シミルド
かぞくのくに
思わず目を背けたくなるような、でもこれが北朝鮮の現状なんだろうな「クロッシング」
相当辛いが日本人は観るべき映画だと思う。
相当辛いが日本人は観るべき映画だと思う。
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